【魔腕】シジョウ【1】
「悪魔から借り受けたこの腕があれば、私の前に敵はいない!」 『魔腕の剣士』『戦場の魔腕』など、シジョウには多くの異名がある。戦場を駆ける彼女は、敵味方問わず多くの人間の印象に残るからだ。そして、その異名の全てに『魔腕』ということばが入る。 |
【魔腕】シジョウ【2】
「私は命を削り、悪魔からこの力を借りうけた。この力は、私の人生そのものだ」 シジョウの魔腕がなぜ背中から生えているのか、それを知る者はいない。ただ、誰もが知ることは、彼女の魔腕の一振りは大地を裂き、一突きが岩を穿つということだ。 |
【魔腕】シジョウ【3】
「私の居場所はここしかない。血の匂いが渦巻く、ここしかないの」 シジョウが悪魔と契約をしたのは、彼女が新兵として参加した最初の合戦の時だった。彼女は敵に斬られ、死にかけていた。その時、悪魔は現れた。彼女は自分に残された唯一の財産である、命を対価に力を得る以外に選べる道はなかった。 |
【魔腕】シジョウ【4】
「死を!新たな死を!」 人の命を奪うことで、自分が払うべき対価が軽くなるわけではない。それでも、シジョウは剣を振るい続ける。自らの命と引き換えに手に入れた力を振るうならば、他の命を奪わなければ割に合わない。彼女はそんな破滅的な考えに支配されていた。 |