アッキヌフォート【1】
「私の弓から逃げられるやつなんていないよ」 ティアリラの森でアッキヌフォートの名前を知らぬものはいないだろう。ただし、その評価は二分される。すなわち、元気でやんちゃな森の狩人という評価か、無謀で分からず屋の暴力狩人という評価のどちらかだ。 |
アッキヌフォート【2】
「ん?なんだこりゃ……」 アッキヌフォートが森で見つけたのは、これまで見たことのない巨大な足跡だった。何かがティアリラの森で起こっている。そう直感した彼女は迷うことなく、森の奥へと進みだした。 |
アッキヌフォート【3】
「あの大きな足跡なら、とんでもなく大きな獲物だよ!」 アッキヌフォートが森で恐れるものは何もない。彼女は木々の枝の折れ方から、獲物方角を探り出し、まっすぐにその方向へと走った。 |
アッキヌフォート【4】
「ドラゴン!?よっしゃ、望むところだ!」 森に迷い込んでいたのは、凶暴で知られる山のドラゴンだった。どうやら、ティアリラの森を新たな自分の寝床にしようとしているらしい。アッキヌフォートはドラゴンの炎を交わすと、素早く矢を射る。寸分の狂いなく飛んだ矢は、ドラゴンの鱗を貫き、そのまま心臓を射ぬいた。こうして、アッキヌフォートの評価には、新たに『向こう見ずの竜狩人』というものが加わった。 |