ウェズン【1】
「面舵いっぱい!」 威勢のいい声を響かせるウェズン。元海賊の彼女は、今や国家公認の私掠船の船長、すなわち海賊狩りの提督だ。今日もウェズンの船である『グレートミネルバ号』は黒い海を進む。 |
ウェズン【2】
「悪いが、海賊の時代は終わったのさ」 海賊を裏切り、国家のために戦うことを選んだウェズンには、多くの海賊からの批判が集まった。しかし、ウェズンはそんな言葉を歯牙にもかけない。彼女には彼女なりの野望があるのだから。 |
ウェズン【3】
「王国は私が海賊をやめる代わりに、私にある地図を渡したんだ。私がずっと追い求めていたものの位置を示す地図をね」 ウェズンの父も船乗りだった。世界各地を冒険し、ウェズンの父は黄金に輝く島を見つけた。しかし、その島に上陸することはできず、ウェズンの父は手ぶらで帰ってきた。もちろん、証拠もなしにそんな話を信じる者はいなかった。 |
ウェズン【4】
「黄金の島は実在する。死んだ父さんの名誉も回復できる」 ウェズンは王国から受け取った地図の指し示す島を目指す。多くの苦難と困難の波を乗り越え、彼女とグレートミネルバ号は航海を続けるだろう。 |