エグラモー【1】
「宝石には力があるんだよ」 エグラモーは特殊な宝飾職人である。ただし、彼女の仕事は普通ではない。なぜならば、彼女が扱う宝飾具はすべて魔力を持っているのである。 |
エグラモー【2】
「美しい宝石に秘められた妖しい力……感じるかしら」 エグラモーのつくる宝飾具には加護の力が込められているとされ、人気が高い。しかし、一方で別の目的から彼女の宝飾具を求める者もいる。 |
エグラモー【3】
「人を魅了する宝石には、呪いの力があるの。呪いの力は美しさに比例するのよ」 エグラモーがつくるのは持ち主の安全を守る、加護の宝飾具だけではない。むしろ、彼女が本当に得意なのは、持ち主を不幸の連鎖へと叩き落す呪いの宝飾具の制作である。 |
エグラモー【4】
「私の呪いは宝石の呪い。強固で時間が経っても形が変わらない宝石のように、私の呪いが解けることはないわ」 エグラモーの呪いの強さは、闇社会では有名だ。これまで何人の貴族や王族が彼女の作った宝石を身に着け、非業の死を迎えただろうか。 |