ネイリング【1】
「なんという大軍だ! これが魔界の力なのか」 ある日、魔界から姿をあらわした軍勢は、目をむくほどの規模だった。辺境軍の猛将ネイリングは、あらわれた軍勢に先陣を切って立ち向かうことになる。 |
ネイリング【2】
「この巨竜は私がやる! 背中はお前たちに任せた!」 信頼に足る部下たちに声をかけると、ネイリングは、魔界の主力とおぼしき巨竜に一人で立ち向かった。空を飛び口から炎を吹くドラゴンに、ただ一本の愛剣のみを携えて、ネイリングは果敢に立ち向かう。 |
ネイリング【3】
「なんというウロコだ! 剣がもたんとは!?」 巨竜の体に取り付き、急所である首にとどめの一撃をたたきこんだネイリング。だが、竜のウロコの固さと、自身の怪力に耐えきれずに剣は折れてしまった。巨竜はネイリングを振り落そうと激しく首を振ってくる。絶体絶命の危機! |
ネイリング【4】
「もはやこれしかない! 戦神よ、どうかご加護を!」 ネイリングは自身の怪力に、巨竜が首を振り回す勢いを加え、竜の喉元からウロコを引きはがした。宙に飛ばされながらも巨竜の背中にしがみつき、折れた剣を、再び巨竜の喉元にたたきこむ。巨竜は倒れた。だが、ネイリングの姿も戦場から消えていた。 |