ドーマルディ【1】
「オレに任せておきなよ。あの程度の相手なら、すぐに終わるさ」 ドーマルディは散歩にでも行くかのように、軽い調子で馬に乗った。敵の軍勢が、すぐそこまで迫っているというのに。 |
ドーマルディ【2】
「ほら、言ったとおりだろ。たいしたこと無いんだよ」 遠く神の血をひくというドーマルディは、人並み外れた力を持ち、決して地に倒れ伏すことがない。 |
ドーマルディ【3】
「誰に断ってオレの領土に足を踏み入れてるんだ?」 腰の剣を抜くと、ドーマルディは敵の喉元に切っ先を突きつけた。その気迫に、相手はぴくりとも動けない。 |
ドーマルディ【4】
「さあ踊れ! オレの国へ不法に侵入した罰だ!」 ドーマルディが剣を振るうたび、血しぶきが舞う。その様子はまるでダンスでもしているかのように軽やかだった。 |