ヴァンパイアハンター キャロル【1】
「……ちょっと失礼」 キャロルはじっと相手を見つめると、突然十字架を手に押しつけた。何の反応も示さないのを見て、ようやくキャロルの顔に笑顔が浮かんだ。 |
ヴァンパイアハンター キャロル【2】
「いや、最近は吸血鬼も賢くてね」 言い訳をしながら頭を掻くキャロル。どうやら、相手が吸血鬼が化けているのではないかと疑っていたようだ。 |
ヴァンパイアハンター キャロル【3】
「いいよ。吸血鬼が相手なら、願ったりさ」 キャロルはそう言って、手に持った十字架を揺らした。宿敵である吸血鬼を倒すことは、彼女の宿願である。 |
ヴァンパイアハンター キャロル【4】
「ようやく会えたのに残念だけど、死んでもらうわ」 腰の刀を抜いて、キャロルは吸血鬼に斬りかかった。その刀身は銀でできており、傷を負わせれば吸血鬼には致命傷だ。 |