勇者 オーロラ【1】
「ここは、アタシに任せてくれないかな」 そう言って話に割り込んできたのは、皮の鎧に身を包んだ女の子だ。剣だけは、複雑な意匠が刻まれ、上等な物に見える。 |
勇者 オーロラ【2】
「アタシはオーロラっていうんだ。魔物退治なら、得意なんだよ!」 無邪気な笑顔を浮かべる少女の言葉は、なぜか説得力があった。 |
勇者 オーロラ【3】
「よっと、当たらないよ!」 まるでわざと外しているかのように、魔物の攻撃は当たらない。オーロラは余裕の表情で剣を振るい、あっという間に魔物たちを殲滅した。 |
勇者 オーロラ【4】
「困ったことがあったら、いつでも言ってね」 こうしてオーロラは各地で魔物を退治していく。やがてその噂が広まり、いつしか彼女は勇者と呼ばれるようになっていった。 |