召喚士 カレン【1】
「我が召喚に応じ、その姿を現界せよ!」 カレンの詠唱が終わると、彼女の背後にゆっくりと何かが現れた。その姿は、この世のどんな動物とも違うものだった。 |
召喚士 カレン【2】
「そんなに怖がらないで。恐れは、却ってこの子たちの興味をそそってしまうから」 召喚獣を背後に従え、カレンは微笑んだ。 |
召喚士 カレン【3】
「行きなさい、お前たち!」 カレンが右手を大きく振りかぶる。その動きに合わせて、放たれたように召喚獣たちが飛び出し、目の前の敵に食らいつく。 |
召喚士 カレン【4】
「……もういいでしょう。向こうへお帰り」 カレンがそう言うと、召喚獣はふっと姿を消した。後には、無惨に食い散らかされた敵の体が転がるのみだった。 |