竜使い アイリン【1】
「明日もたくさん飛ぼうね、ファーデルハイト」 アイリーンが語りかけるのは人間ではない。そこには、美しい鱗を持った竜の姿があった。 |
竜使い アイリン【2】
「それじゃ、そろそろ狩りに行こうか」 アイリーンが飛び乗ると、ファーデルハイトは高く舞い上がった。人を乗せていることなど、微塵も感じさせない。 |
竜使い アイリン【3】
「殺しちゃ駄目だよ、ファーデルハイト」 アイリーンの言葉に、ファーデルハイトは低く唸って応えた。人間の言葉が通じているのだ。 |
竜使い アイリン【4】
「うひゃー!」 ファーデルハイトは急降下して敵をその尾でたたきのめす。その飛行スピードは、ハヤブサでさえ追いつくことは難しいだろう。 |