騎士 ティエラ【1】
「我が名はティエラ! 尋常の勝負を申し込む!」 正々堂々、名乗りを上げてティエラは剣を構えた。騎士として名を名乗れること、そのことがティエラの喜びだ。 |
騎士 ティエラ【2】
「私は女である前に騎士だ。おかしな気遣いは無用」 行軍中、ティエラは男性騎士と同じように振る舞う。体力的に劣っていても、彼女の誇りがそれを許さない。 |
騎士 ティエラ【3】
「くっ……ここだ!」 激しい剣戟の後、ついにティエラの剣が敵を捉えた。荒い息を吐きながら、敵の空を見つめるティエラ。彼女の初手柄の瞬間だ。 |
騎士 ティエラ【4】
「これで、ようやく我が父の汚名を雪ぐことができる」 今日に至るまでの長い道のりを思い、ティエラの目に涙が浮かぶ。父が死んでから初めて流す涙だ。 |