【堕】アラトラン【1】
「湧き出す力……これこそが俺の求めていたものだ!」 魔女と契約すれば、常人では考えられないほどの力を手に入れることができる。アラトランが手にした闇の力のように。 ただし、魔女が求める対価は常軌を逸している。 |
【堕】アラトラン【2】
「この力さえあれば、もう他には何もいらない。これで十分だ」 なぜ自分が力を求めたのか、もはやアラトランにはそれすら曖昧だった。自分が手に入れた十分すぎる力。彼はその魅力に心を奪われていた。 |
【堕】アラトラン【3】
「戦いだ。俺は戦いを求めているのだ!敵をよこせ!俺に強い敵を!」 かつて戦争の虚しさに落胆していた戦士はいなくなった。己の欲望のままに剣をふるい、敵を倒すことだけに愉悦を覚えるアラトランに、かつての面影はない。 |
【堕】アラトラン【4】
「魔女殿ヨ、俺ニモット大キナチカラヲ!アラユルモノヲ破壊スル最強ノ力ヲ!」 尽きることのない力の渇望は、アラトランをさらなる地獄へと引き込む。 力の代償にアラトランから心を奪った魔女が望む、次の代償は何なのか。 |