【滅龍】ジークフリート【1】
「ふっ、これが邪龍か? これではまるでアヒルの雛だな」 何千という人を食った巨大な竜に剣を突き立て、ジークフリードは笑みを浮かべた。その体には返り血すらついていない。 |
【滅龍】ジークフリート【2】
「このジークフリードの腕、そしてバルムンクがあれば竜など恐るるに足らぬ」 ジークフリードの行った苛烈な竜狩りによって、人を襲う竜は姿を消した。 |
【滅龍】ジークフリート【3】
「りゅ、竜殺しのジークフリードだ!」 ドラゴンスレイヤー・ジークフリードの名は世にいた。戦場で彼女の姿を見たものは、一合と剣を合わすこともなく、逃げ出した。 |
【滅龍】ジークフリート【4】
「どこかに私と競い合う好敵手がいないものだろうか」 竜をも凌駕する強さで、人と互角に戦えるはずもない。ジークフリードは、強さ故の孤高さを感じていた。 |