アタランテ【1】
「アタイは山で生まれ、熊に育てられたんだ。パワーとスピードじゃ誰にも負けないよ!」 アタランテが言葉を覚えたのはつい最近のことである。彼女は長い間、山の中で動物達と暮らしてきたからだ。 |
アタランテ【2】
「人間は山の木を切る。だから、嫌いだ」 アタランテの育った山は美しい杉の原生林である。しかし、近くに巨大な要塞を建築する計画が立てられ、その原生林の伐採計画が立てられた。それを知ったアタランテは一人で要塞建設計画と戦うことを決意する。 |
アタランテ【3】
「人間は木を切ったら、どうなるかを知らないんだ」 無計画な伐採は、生態系の破壊だけでなく、土砂崩れなどを引き起こす。だが、人間たちはそんなことなど少しも気にせずに、無遠慮な伐採を始めた。 |
アタランテ【4】
「私は人間だ。だが、この心は山と共にある」 アタランテは無秩序な伐採を繰り返す人間たちと戦った。アタランテを討つために差し向けられた数十騎の騎士たちをすべて倒し、彼女の名は大陸全土に知られるようになった。今日も彼女は山を守る。彼女にとって、山のあらゆる生物が家族なのだ。 |