エッケザックス【1】
「主よ、今宵も私が悪魔どもをぶった斬ることをお許しください」 エッケザックスは神に仕える聖職者である。だが、彼女には聖職者よりももっと相応しい呼称があった。それこそが悪魔殺しのデーモンハンター。もっと相応しい呼称は、超攻撃的悪魔殺しのデーモンハンター。 |
エッケザックス【2】
「悪は許されざるものです。故に私は情け容赦なく、愉悦すら感じながら叩き殺すのです」 エッケザックスは普段こそ貞淑な神のしもべである。だが、戦闘が始まればその姿は豹変する。あまりに残虐なその戦い方を見た者は、どちらが悪魔なのか分からなくなるという。 |
エッケザックス【3】
「最近、どうも悪魔の数が減っているようです。素晴らしいことですが……物足りませんね」 エッケザックスは悪魔を探し、問答無用で葬る。やがて彼女の噂は魔界でも広がり、誰も彼女の街に寄り付かなくなった。エッケザックスはそれがたまらなく不満だった。 |
エッケザックス【4】
「主よ、私に敵を用意してください。正義と平和と教義の名のもとに、ぶっ殺すことのできる相手をお恵みください」 神々はようやくエッケザックスの異常性に気付いた。彼女を危険視した天界は、刺客を差し向ける。だが、これが失敗だった。彼女は神々を「人間に手を出す危険な敵」だと認識した。こうして、エッケザックスは存分に戦える、新たな敵を手に入れたのだ。 |