クロディアス【1】
「剣と盾を持って戦うなんて、野蛮の極みよ」 クロディアスはこれまでの多くの戦争の影で暗躍してきた戦士である。しかし、彼女自身が武器を持って戦場に立つことはない。彼女の役目は毒の調合。毒による暗殺が彼女の仕事なのである。 |
クロディアス【2】
「戦争において暗殺はとても重要な役割。それは分かっているけど、どうも派手さに欠けるのよねぇ」 暗殺者は決して歴史の表舞台に現れない。どれだけの敵を倒しても英雄と称賛されることはない。彼女はそこに不満を感じていた。 |
クロディアス【3】
「少しでも多くの敵を毒殺できる武器……そうだ、あれにしよう」 英雄への偏執的な憧れはクロディアスの心を蝕み、狂気の研究へと駆り立てる。彼女が手を出したのは、効率的に多くの敵を毒殺できる武器。ただし、問題がある。敵味方の区別ができないのだ。 |
クロディアス【4】
「さぁ、これで私は今日から英雄だ!はーはっはっは!」 戦場でさく裂したのは毒ガスをまき散らす爆弾だった。クロディアスは毒ガスを吸い込んだ敵が次々と倒れる姿を、高台から愉快そうに眺める。それと同数の味方が倒れていることなど、目に入っていないようだ。 |