グィネヴィア【1】
「あの、私……あなたのことをお慕いしています。だから、その……」 戦場へ向かう愛しき人の後ろ姿を見届けながら、グィネヴィアは想いの丈を、少しだけぎこちなくぶつける。 |
グィネヴィア【2】
「激しい戦いが続きますが、どうぞお身体に気をつけてください……」 彼のことを想うからこそ、胸が締めつけられる。しかし、それは儚い恋……戦いは無情にも二人を切り裂く。 |
グィネヴィア【3】
「今宵も……行ってしまうのですか……。いえ、なんでもありません……」 女の勘は時鋭く、そして哀しみをもたらす。グィネヴィアの頭の中には黒き不穏な影が垂れ込めていた。 |
グィネヴィア【4】
「お待ちしておりましたわ。陽が昇るまで、この私を好きにしてくださいませ」 傷つき疲れ果てた騎士の心と身体を癒すのがグィネヴィアに課せられた使命。そう、今日もまた……。 |