シモン【1】
「ここは私の隠れ家よ。ゆっくりしていって」 長い髪をした少女は、客人を自分の部屋へと招き入れた。外の喧騒が嘘のように、部屋の中は静まり返っている。まるで時が止まったように。 |
シモン【2】
「外はもう瓦礫の渦……平穏な日々が恋しいわね」 彼女が窓の外を見やると、そこにあったはずの建物の多くは崩れ、あたり一面は荒涼の地と化していた。彼女の瞳から一筋の涙が流れる。 |
シモン【3】
「私は戦いには向いてないから……祈るしかないわ」 哀しげな表情をしていた少女は、両の手を合わせ祈りを捧げたかと思うと、一転して笑顔となった。神の存在が、彼女の気持ちを支える。 |
シモン【4】
「この身を神に捧げます! だから、平穏な日々を再び……」 星降る夜に少女は、妖艶な衣装を身にまとい、崇拝する神に祈りを捧げる。星の煌めきが、純粋なる少女の願いを天へと運ぶ。 |