ネブカトネザル【1】
「ここで私が……私が元気を出さないと……」 人けのない城の片隅で、一人の少女が自らを鼓舞していた。彼女の名はネブカドネザル。この国を命がけで守った王の忘れ形見である。 |
ネブカトネザル【2】
「この国の復興のためにも、もう少し……頑張らないと」 国民からの支持を受けた王が、この世に残した一人娘。多くの期待を一身に受け、気持ちを奮い立たす。この世の夜明けに向けて。 |
ネブカトネザル【3】
「この私が、国民の皆の希望にならないといけない!」 少女の小さな胸に沸き上がる燃えるような闘志。武器を手に戦うことはできない彼女は、雄渾な気持ちで、前線の戦士たちを勇気づける。 |
ネブカトネザル【4】
「このままいけば、戦況は好転しそうな気配ね」 王である父を失ったころはあどけなかったネブカドネザルも、少女から大人の女性へと変貌を遂げた。彼女の勇猛な指揮は、生前の父そのもの。 |