フラガラッハ【1】
「この世界に魔剣と呼ばれる剣は数多くあるけど、私のサーベルほど美しいものはないでしょうね」 可憐な剣士フラガラッハは戦いの中に美しさを求める。舞うように斬り奏でるように刺すその独特の剣技は、敵ですらも見惚れるという。 |
フラガラッハ【2】
「私の剣に貫けないものはないの。鉄も肉も骨も心臓も、すべて簡単に一突きしてみせるわ」 華麗な剣士フラガラッハの戦いの信条は素早さだった。目で追えぬほどの速さで突く一閃は、貫かれた者ですら、自分の体に剣が通っていることに気付かないという。 |
フラガラッハ【3】
「随分と大所帯じゃないか。数が増えれば、私に勝てると本当に思っているのかい?」 苛烈な剣士フラガラッハには敵が多い。彼女は敵を挑発しながら戦うことを好むからだ。だが、彼女はその敵の多さに怯えることはない。むしろ、楽しんでいる節さえある。 |
フラガラッハ【4】
「何人でこようとも同じこと。我が剣舞の敵ではない!」 歌劇の剣士フラガラッハは、光のごときスピードで周囲を敵を薙ぎ払った。ダンスのように美しいステップを見た者は、その華麗さに嘆息した。しかし、その剣は優雅さとは裏腹に、容赦なく敵を斬り刻んでゆく。 |