ヨハネ【1】
「この黙示録には、これからの未来が記されているわ」 金色の髪を風になびかせながら、その女性は1冊の書物を取り出し読みふける。混沌とした時代に、一筋の光が当たることを夢見て。 |
ヨハネ【2】
「今からでも遅くはないわ。己の犯した罪を購うことです」 生きている者は誰でも過ちを犯すもの。自らが犯した罪を認め、己を客観的に見つめ直すことが大事。彼女はそれを人々に説く。 |
ヨハネ【3】
「過去を後悔しても無駄……。未来はもう決められている」 金色の髪の女性は、手にした黙示録を読みふけ、大きく頷きながら自らに言い聞かせるよう呟く。もう、後ろは振り返らない。 |
ヨハネ【4】
「ああ、なんて恐ろしい……。預言の声、心して聞きなさい」 聖ヨハネは、手にした黙示録の一節を目にし、あまりの恐怖に顔を青ざめさせる。終わりなき混沌とした世界を救う術はもう……。 |