メディア【1】
「すべての叡智を司るのが魔法……私の魔法の神髄を見てみますか?」 あらゆる知識を身に着けた魔女メディア。彼女はすぐれた魔術師であるだけでなく、素晴らしい魔術の研究者でもあった。古今東西、彼女に知らぬ魔法の知識はないという。 |
メディア【2】
「知ることと身に着けることは、普通ならば違います。しかし、魔法はその二つがほぼ同じなのです」 メディアが保有する巨大図書館には、禁書と呼ばれる危険な本も多い。しかし、彼女の知的好奇心は、あらゆる危険を凌駕し彼女を突き動かすのだ。 |
メディア【3】
「学ぶことは生きることです。そして、生きることとは学ぶことなのです」 メディアの図書館はあらゆる人間にとって危険な存在だった。強大な魔力を持った魔導書、しかも禁書となれば放っておくだけで魔力が暴走しかねないからだ。そして、ついに王国の騎士団は図書館の制圧に乗り出した。 |
メディア【4】
「私から本を奪うとはいい度胸ね。恨むのなら、私に戦いを挑んだ己の無知を恨みなさい」 知力とはすなわち武力である。メディアの多彩な魔法は王国の騎士団を翻弄し、次々と虚無の空間へと放り込んだ。かくして彼女の知識の城は守られた・そして、王国中の民にはメディアの恐ろしさが知識として備わったのである。 |