猜疑の女王リア【1】
「お前たちは何者だ?私の首をとりにきたのか?」 リアを狂王や暴君と呼ぶものは多い。人を信用せず、血のつながった家族さえも次々と処刑していくその姿を、悪鬼羅刹に例えるものすらいる。しかし、そういった批判的な意見を述べた人間は、リアの国で三日と生きられない。 |
猜疑の女王リア【2】
「秘密警察を出しなさい。国民すべてを監視して、私に害なす者を駆除するのです」 リアは常に怯えている。目に入る人間が、すべて暗殺者に見えるのだ。彼女はその疑念を払拭するために、数えきれないほどの秘密警察を秘密裏に放っている。 |
猜疑の女王リア【3】
「私の味方はどこにもいない。周りにいるのは敵ばかりだ……首を斬られる前に、敵の首を斬らなければ」 自分の命が狙われているという妄想に取りつかれたリアは、次々と家臣を手にかける。もはや彼女は誰にも止められない。 |
猜疑の女王リア【4】
「あっちもこっちも敵ばかり……もう、こんな世界は滅ぼしてしまわないと」 リアは王家の墓地に封じられた凶悪な悪魔を解き放った。解放と引き換えに、リアは強大な魔力を手に入れた。疑わしき者を全滅させるために、リアはこの世界のすべてを終わらせてしまうことにした。 |