画像待ち一覧/テキスト2

Last-modified: 2018-03-25 (日) 22:00:15

ジョカ【1】

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「情けない、あんたみたいに弱っちい子供を産んだ覚えはないよ」
ジョカに敗れた格闘士の男は、去り際に投げつけられたその言葉に目をしばたたかせた。格闘士の男は当然、ジョカの息子などではないからだ。

「情けない、あんたみたいに弱っちい子供を産んだ覚えはないよ」
ジョカに敗れた格闘士の男は、去り際に投げつけられたその言葉に目をしばたたかせた。格闘士の男は当然、ジョカの息子などではないからだ。


ジョカ【2】

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「あたしのライバルになればと思って造ったのに、とんだ拍子抜けだよ」
ジョカはかつて人間を創造した女神だった。だが、期待とは裏腹に強い人間とは巡り合う事ができない。格闘技を習得している者はいるが、ジョカを満足させる腕前の者はいなかった。


ジョカ【3】

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「どいつもこいつも頭でっかち」
人間たちは創造主であるジョカの思惑など知らず、文明を発展させる事にばかり力を注いでいる。頭の方はずいぶんと成長したようだが、ジョカに言わせればもやしの集団だった。


ジョカ【4】

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「まあ、それはそれで面白いか」
ジョカの思い通りには育たなかった人間たちだが、彼らが造った文明や創作物には時に目を見張るものがある。子供は親が育てたいように育つよりも、子供自身が育ちたいように育つのが一番か。そう思えば気分も悪くないジョカだった。


マルート[長雨]【1】

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「この雨はいつまで続くのかしら」
マルートは篠突く雨を眺め、ため息をつく。雨を司る彼女にとって、雨天は見慣れた景色だ。しかし、いつまでもやまない雨を眺めていては、さすがに気が滅入ってしまう。たまには太陽の光を浴びてみたい。彼女の叶わぬ欲求は募るばかりだ。


マルート[長雨]【2】

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「雲の隙間から少しでも太陽が見られれば良いのに」
マルートが発する神力は大気に影響を与え、雲を作り、雨を降らせる。だが、その雲は陰鬱で分厚いものではなく、薄くちぎれそうなものだった。あの雲をなんとかすれば、雨を降らせたまま、太陽の光が浴びれるかもしれない。そこで、彼女はアイディアをひらめいた。


キュベレー【2】

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「う-ん、ぼろぼろくずれちゃうなぁ。どうしょっかなぁ」
女の子は幼いが、大きかった。腕は伸ばせば天に届き、手のひらは星をつかめそうなほど大きかった。女の子の名は女神キュベレー、大地創造の女神だった。


キュベレー【3】

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「そうだ! お水をかけよう!」
キュベレーは手のひらに水をくんできた。水がこぼれないように気をつけながら小走りで戻ると、作りかけの山にそっとかける。山は潤い、そのふもとには美しい湖が生まれた。


キュベレー【4】

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「う-ん、あきちゃった! えいっ!」
霊峰とあがめられそうな神聖さのある山と湖だったが、創造した本人の手によってあっさり壊されてしまった。彼女の采配ひとつで、文字通り大地に変化が生まれる。しかし、キュベレー本人は子供であるがゆえ、深く考えて大地を作るということはしないのだった。