画像待ち一覧/テキスト35

Last-modified: 2018-03-28 (水) 09:03:34

グウィバー【1】

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「アタシのものに手出しはさせない。たとえ、相手が誰であろうとね」
幻想世界の山奥に2人の竜の化身が住んでいた。白竜を宿す彼女の名はグウィバー。彼女が何より嫌うのは、自分の縄張りを荒らされることだ。


グウィバー【2】

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「この山は、アタシの御先祖様が代々守ってきたのさ。よそ者においそれと渡すわけにいかないね」
グウィバーの山は常に侵略者に狙われている。山で採掘できるが魔鉱石が巨万の富を生むからだ。しかし、金に目がくらんだ侵入者が得られるのは、竜の化身の手痛い歓迎だけだ。


グウィバー【3】

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「そろそろ、アイツとも決着をつけないとね」山を統べる二人の竜人。その一人がグウィバーで、もう一人がア·ドライグ·ゴッホだ。千年もの間、山の真の支配者が誰なのかを巡り、二筋の竜の血脈は争いを続けてきた。しかし、その決着がつくのは、そう遠い未来ではなさそうだ。


グウィバー【4】

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「アタシはアタシの方法で山を守る!あんたに手出しはさせないよ!」
激しいグウィバーの咆哮は、木々をなぎ倒して、岩を穿つ。人に屈し、山を切り開こうとするア·ドライグ·ゴッホを、グウィバーは決して許さない。竜の血脈千年の因縁、ついに果たされそうとしている。


ノルグ【1】

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「うれしいなぁ、こんなところに桃の木があるなんて!」
いつもと同じように森を歩いていた木こりは、はずむような子どもの声を聴いた。こんな場所に子ども?桃の木?首をかしげながらも、木こりは辺りを見回した。


ノルグ【2】

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「あれ、見つかっちゃった?内緒だよ、ふたりだけの秘密の道だよ」
たわむれるような少女の声が、木々の間に開いた小道から聞こえる。こんな小道がこの森にあっただろうか?不思議に思いながらも、木こりは桃の香りに誘われ、小道の奥へと歩んでいった。


ノルグ【3】

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「もう少しだよ、がんばれ、桃を食べたら元気になるよ」
小道を進むたび、木こりは体から力を奪われる感覚に襲われた。目がくらみ、膝が笑う。普段の疲れがたまっていたのだろうか?木こりは息を切らしつつも、声にいざなわれ、小道の奥に見える桃の木へと向かった。


ノルグ【4】

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「あは、ひっかかった!」
桃の木のそばにたどりついた瞬間、木の枝がしゅるしゅると伸び、木こりの体を突き刺した。枝の先から生気が吸われていく。桃の実は徐々に、鮮やかな色を帯びていく。やがて熟れた果実をもぎ取り、満足そうにかじる小悪魔。その笑顔を眺めながら、木こりの意識は闇へと落ちていった。


ランダ【3】

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「ふむ、何をもって恨みの力とするか……、か」
村を滅ぼさせるためには、恨みの念を使い魔たちに注ぐことが必要になってくる。その恨みの根源が何であるかを、ランダは重視しているのだ。ランダは今も胸を焦がす数百年前の恨みを、記憶から引きずりだした。


ランダ【4】

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「この恨みの源はひとつではない。ならば、すべてを見舞ってくれよう」
ランダの引きずりだした記憶は形をなしてなかった。さまざまな恨みがまじりあい、もはやランダ自身にも理解しがたい異形の記憶と化していたのだ。異形の恨みが生む力。村は歴史上、もっとも悲劇的な破滅を迎えようとしていた。