【GOE72】バエル【4】
「さあ、称賛なさい!昨日までとは違う、新たな私のステ-ジを!」
ライブツア-の幕が開くたび、ファンは新たなバエルを目にし、称賛の声をあげる。スタイル、ダンスパフォ-マンス、歌唱力、そのどれもが後輩メンバ-たち以上・・・・・・
いや、昨日のバエル以上だからこそ、トップに君臨し続けられるのだ。
【GOE72】ロノベ【1】
「緊張してるのかい?初めてじゃあ仕方ない。ま、気楽に行こう」
悪魔たちのアイドルグル-プGOE72。面倒見のいいロノベは、そのメンバ-たちの中にあって、後輩のメンバ-から強い支持を受けている。
【GOE72】ロノベ【2】
「最初のハ-ドルってのはさ、高く見えても飛んでみればなんてことはないもんさ」
一見するとク-ルビュ-ティで冷たい印象さえあるロノベだが、その内面は暖かく大きい。新人たちをステ-ジに暖かく導いてくれる。
【GOE72】ロノベ【3】
「つまずいたら、それはそれで経験さ。この道を歩いていれば、いつかはつまずくもんだ」
新人がステ-ジで失敗をしても、ロノベはさりげなくフォロ-をする。ロノベ自身がした失敗を話してみせて安心をさせたりもする。
【GOE72】ロノベ【4】
「お姉さま? そ、そんな呼び方はやめてくれ」
新人たちからは当然のように、憧れの対象になる。時に、いきすぎた憧れを抱く少女もいるほどだ。しかしロノベ自身は意外にも謙虚で、熱烈な告白を受け困惑する姿もステキだと騒がれてしまうのだ。
【GOE72】デカラビア【1】
「みんな-! ウチらに会いにきてくれてありがと-!」
デカラビアは手を振りながら、場内を埋め尽くすファンからの歓声に応えた。ここは悪魔たちのアイドルグル-プGOE72のライブ会場。目下、全魔界ライブツア-の真っ最中である。瓜二つの妹セ-レとは仲良し姉妹であり互いにライバルと認め合う間柄。
【GOE72】デカラビア【2】
「ウチへの声援が一番大きかったわね! 次期センタ-間違いなしよ!セ-レにも誰にもセンタ-の座は渡さない・・・!」
楽屋でデカラビアはご満悦。GOE72は厳しいグル-プ内競争をも売りにしている。その中でデカラビアはトップクラスといっていい位置にいる。数字上は1位ではないものの、事実上のトップは自分だと自信を持っている。
【GOE72】デカラビア【3】
「どう?このケ-カイなステップ!事実上トップだからこそのフットワークよ!セールには負けないよ!」
このライブツア-こそが、数字上でもトップにのし上がるビッグチャンス!もちろんデカラビアの張り切りはいつも以上。ファンの声援も、ますます大きくなる。
【GOE72】デカラビア【4】
「な、なんかキャラがかぶってる娘が入ってきたわね。強力なライバル出現って感じ!」
GOE72は、ライブツア-中でも人気しだいでメンバ-を入れ替える。今度参加してきた新人はあどけない表情が売りで、デカラビアと同じ筋のファンに受けそうだ。だが負けるなデカラビア、自慢のステップでこの危機をかわすのだ!