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添付サハクィエル【１】 
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｢空を制する者は戦を制する｡空は､我々天使の領域だ｣
空の天使､｢神の創意｣という名を抱いた彼女の名はｻﾊｸｨｴﾙ｡
天界の対悪魔空軍の総大将にして空を統べしその天使は気高く､強く､美しい｡さながら晴れ渡った空が姿を得たかのようである｡
サハクィエル【２】
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｢空の陥落は天界の陥落に等しいと思え｡我々は空の守護者なのだ｣
ｻﾊｸｨｴﾙ率いる対悪魔空軍は日々鍛錬を怠らない｡手合せとして兵士達がｻﾊｸｨｴﾙへ挑みかかる｡彼ら一人一人は高い実力を持つ精鋭だ｡だが勝負は一瞬､勝者は空の天使｡彼女は部下に檄を飛ばし､もう一度だと構え直した｡
サハクィエル【３】
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｢案ずるな｡この広い空全てが､我々の味方にして庭なのだから｣
訓練の最中に鳴り響くｽｸﾗﾝﾌﾞﾙのﾗｯﾊﾟ｡どよめきを凛と静めたｻﾊｸｨｴﾙは､すぐさま兵士を率いて出陣する｡彼方､まるで空を蝕むかのように､悪魔の軍勢が黒くうごめいている｡全軍突撃せよ｡天使達は矢の如く､突撃を開始する｡
サハクィエル【４】
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｢我々の運命は､この空と共にある｡空ある限り､我々は戦い続ける｣
空中戦において､ｻﾊｸｨｴﾙの右に出る者はいない｡黒き悪魔の軍勢は､たちまち天使の白き軍勢に引き裂かれては消えてゆく｡やがてそこに残ったのは､平穏を告げる空の青さ｡ｻﾊｸｨｴﾙの一声に､勝鬨がｺﾞｳと上がった｡
クリオス【１】
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｢焦ったところで世界は変わらない｡なるようになるさ｣
ｸｵﾘｽはどんな時でも達観したように物事を見つめる｡彼女のふわふわとした性格は､焦燥や混乱とは無縁なのだ｡
スカアハ【１】
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｢生き延びて帰国を果たせば､勇者と認めよう｣
女王ｽｶｱﾊの最終試練は過酷なものだった｡凶暴な野獣たちがうごめく無人島に一年間､置き去りにされるのだ｡試練に挑む者はみな相当な手だれであったが､一年後に迎えが来るまで生き残れた者の名を､だれも聞いたことがなかった｡
スカアハ【２】
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｢やはり食べ物の確保が困難､か……｣
ｽｶｱﾊもこの試練を乗り越えることが至難の業であることは知っていた｡冷たく突き放したふりはしても､さまざまな方法で弟子を生き延びさせる用意をしていた｡
｢やはり食べ物の確保が困難､か･･････｣
ｽｶｱﾊもこの試練を乗り越えることが至難の業であることは知っていた｡冷たく突き放したふりはしても､さまざまな方法で弟子を生き延びさせる用意をしていた｡
フォーチューナ【２】
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｢私って移り気だから､決められた運命っていうのがどうも我慢できないのよね｡あなたはどう?｣
ﾌｫ-ﾁｭ-ﾅは人々に様々な運命を提示する｡しかし､どれを選ぶかを決めるのは本人にゆだねられている｡
フォーチューナ【３】
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｢勘違いしている人が多いけど､悪い運命なんて存在しないのよ｣
己の悲運を嘆く人は多い｡不幸や不運は最悪の運命だと思われがちだ｡しかし､ﾌｫ-ﾁｭ-ﾅはそれを否定する｡どれだけ辛い運命も､そこで終わるわけではない｡次の幸運につなげられるのならば､不運など存在しないのだと｡
フォーチューナ【４】
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｢私も運命を自分で選択できる人間になりたかったなぁ｡自分の人生を主人公として生きていける人間が羨ましい｣
ﾌｫ-ﾁｭ-ﾅは運命を司る｡人々は彼女が運命を自在に操る全能の神だと思うかもしれない｡しかし､ﾌｫ-ﾁｭ-ﾅからすれば人間のほうがはるかに全能に見えた｡あらゆる運命を選択し得るのだから｡
