カリオペー【1】
「頭に浮かんできたものを、この書に残しておかないと……」 カリオペーは、今日も羽根ペンを走らせる。羽根が空中で躍ると、そのまま文字が浮かび上がり、書へと転写される。 |
カリオペー【2】
「この呪法が完成すれば、戦況も変わってくるでしょう」 カリオペーは、新たな呪法をいち早く生み出そうと躍起になっていた。もうかれこれ、一週間は就眠に時間を割いていない。 |
カリオペー【3】
「これは……私の想像を遥かに超えるかもしれないわ……」 休むことなく自らがペンを走らせているにもかかわらず、カリオペーは書に記されていく呪法を見ながら驚愕していた。 |
カリオペー【4】
「ついに完成したわ! この新たな呪法が審判を下すでしょう」 出来立ての書を手にしカリオペーが呪法を唱えると、詠唱にあわせ辺りに星が煌めく。生まれいづるのは、光か闇か!? |