カルキドリ【1】
「シュアアァァァ!! ドコダ? エモノハドコダ?」 まるで昆虫のような玉虫色に輝く羽根を何枚も背中に生やしたカルキドリは、羽音を響かせながら次に狩る獲物を探す。 |
カルキドリ【2】
「シュアアァァァ!! イタゾ!! エモノガイタゾ!!」 頭の左右についた眼は、多数の個眼が集まって形成された複眼だ。自らの後方までも見渡せるそれで獲物を捕らえる。 |
カルキドリ【3】
「シュアアァァァ!! ニガサナイ!! ハラガヘッテシヌ!!」 天上の幻獣とも呼ばれるカルキドリは、人間の血に餓えていた。下劣な人間が流す汚れた赤い血が、彼らの好物。 |
カルキドリ【4】
「シュアアァァァ!! ネダヤシダ!! ニンゲンドモヲ!!」 満ち足りないカルキドリは、次から次へと人間を血祭りに吸い上げ、命を喰らう。そう、この世の終わりまで。 |