サントーシー【1】
「そろそろ剣を持つときがきたのかしら?」「いや、まだそのときではない……しばし耐えるんだ」 ある一組の神の男女が、何気ない会話をかわす。相反する意見に、なかなか結論は出ない。 |
サントーシー【2】
「なんとかして地上を、人間たちを救えれば……」 少女は、少しだけ悲しげな表情を浮かべる。だが、その決意は固く変わらない。 |
サントーシー【3】
「闇が濃くなっている……もう時間がない」「待って、もう少しだけ、もう少しだけ待ってほしいの……」 悲しみに覆われていく世界に少女の慈悲の心はまだ届かない。 |
サントーシー【4】
「いえ、この世界に秩序はまだあるわ。見てなさい!」 少女は、自らを縛る因果の鎖を断ち切り、この世を救わんと天より舞い降りた。 |