ダジボーグ【1】
「小さき人よ、今日も太陽の下、精一杯励みなさい」 ダジボーグが姿を見せると、同時に太陽が昇り始める。太陽神ダジボーグは、農耕民族はじめ多くの人類に崇められている。 |
ダジボーグ【2】
「この先は休息の時間です。また明日の朝、会いましょう」 日が暮れると、ダジボーグは月の神ミエシャツにその座を譲る。月と太陽はつがいであり、どちらも欠くことはできない。 |
ダジボーグ【3】
「私に剣を向けるのは、太陽に飛び込むのも同じことですよ」 命知らずの人間がダジボーグに弓を向ける。しかし放たれた矢は空中で燃え上がり、ダジボーグに当たることなく消えた。 |
ダジボーグ【4】
「私は、もう人の営みを見て時を過ごしたいのですが……」 戦いに赴くのは、ダジボーグの本意ではない。だが、神と人を脅かす戦いなら、戦うのもまた太陽神たるダジボーグの努めだ。 |