【十刃】エル【1】
「エロヒム・ギボール、彼女は今どこに・・・?」古代ローマ神話の神ユーピテルを起源とすると言われる木星。その太陽系最大の惑星を母星とするのが慈悲の女王エルである |
【十刃】エル【2】
「この焼跡は、まさか彼女の仕業なのか?」 凄まじい力で焼き尽くされた街を見た女王の脳裏には一つの影が浮かぶ。そう、彼女の宿命の相手エロヒム・ギボールのことを。 |
【十刃】エル【3】
「私が彼女の過ちを止めなければならないのです」 古い文献によると、エルは「慈悲」を、エロヒム・ギボールは「峻厳」を象徴すると言われ、この両者の力が互いに作用することで世界はそのバランスを保っているという。 |
【十刃】エル【4】
「私には生命を形成し同化する力、彼女には生命を破壊し異化させる力があります」 エルはそう言って手に持つサファイアを煌めかせる。彼女の持つ海のような大いなる慈愛の力は傷ついた人々たちの傷を瞬く間に癒していく。 |