【月天】セレネ【1】
「地上はずいぶんと騒がしいね。私の退屈を紛らわしてくれるかしら?」 月の女神であるセレネは、地上で起きている戦乱を遥か上空から見下ろし、少しだけ興味を示していた。 |
【月天】セレネ【2】
「うふふ。戦う男の人を見てたら、なんだか身体が疼いてきちゃったな」 女神の中でも、とりわけ愛に貪欲なセレネは、自然とわきあがってくる欲情を抑えられないでいた。 |
【月天】セレネ【3】
「戦いなんて興味がないけど……いい男がいるなら……行ってもいいかな?」 身を乗り出し、地上を見下ろしていたセレネは、行き場を失った愛を受け止めるため、地上に赴く。 |
【月天】セレネ【4】
「ねぇ、我慢しなくていいんだよ。さあ、あなたの欲望を解放して……」 セレネの手から、小さな愛の雫がしたたり落ちる。女神が与える快楽の味を一度でも知ったら、永遠に離れられない……。 |