アオイデー【1】
「へぇ……。この詩、すごく知性を感じるわね」 天上界で暮らすアオイデーのもとには人間の世界から取り寄せた詩集が置かれていた。彼女は一心不乱に、それらを読みふける。 |
アオイデー【2】
「どの詩を読んでも胸が高鳴ってしまうわ。書いた人に会ってみたい……」 幾冊もの詩集に目を通したアオイデーは、それらを記した人物に興味がわいてきた。彼女の好奇心は止まらない。 |
アオイデー【3】
「ああ、すごいわ……。どの書物からも生命の鼓動が聞こえてくるようだわ」 大きな羽根をパタつかせ、今日も詩集を読み漁るアオイデー。女神としての職務を忘れるほど、没頭している。 |
アオイデー【4】
「こうして人間が書き記した詩を読んでいるときが幸せなの。ああ、羽根がうずいてしまうわ」 いつしか詩の女神と呼ばれるようになったアオイデー。永久の時間、人間の遺した詩に想いを馳せる。 |