アールヴ【1】
「さぁ、美しい雪の季節の始まりですよ」 雪と氷の使者であるアールヴが冬の到来を告げる。彼女の声に応えるように空から雪が舞い始め、あたりは瞬く間に銀世界となった。厳しくも美しい季節がやってきたのだ。 |
アールヴ【2】
「この気配は……どうやら、私はまだ冬籠りするわけにはいかないみたいね」 冬の到来に合わせて、邪悪なものたちもアールヴの村にやってきた。腹を空かせた魔獣の群れだ。冬の嵐の到来は近い。 |
アールヴ【3】
「魔獣たちの目的は、冬支度のために蓄えてある食料ね……村の人たちのためにも、渡すわけにはいかない!」 村に雪崩れ込んだ魔獣の第一陣は、アールヴの杖によって弾き返された。しかし、魔獣たちは素早く体制を整えると、次々に彼女にアヴールに襲いかかった。 |
アールヴ【4】
「私の氷の結界、突破できるのならしてみなさい!」 アールヴが放った魔法は氷の城壁となり、村を囲う。さらに、上空から降り注ぐ氷柱の槍は、魔獣たちを次々を貫いた。こうして村は救われたのだ。 この戦いでアールヴが作り出した氷の城壁は魔獣たちを追い返しただけでなく、春が来るまで村を守り続けたという。 |