オェングス【1】
「おお、愛しのカーよ。君は一体どこにいるのだろうか」 オフェングスは竪琴ひとつだけを持ち、愛する女性を求めて彷徨う。その悲しい声を聞いた者は皆涙を流したという。 |
オェングス【2】
「ついに見つけたよ、カー。さあ、僕の元へ来ておくれ」 白鳥の姿に変わっていたカーを見破り、オフェングスは呼びかける。カーもうれしそうにオフェングスの胸に飛び込んだ。 |
オェングス【3】
「僕はずっと此処にいるよ。外界の争いなどには興味がない」 オフェングスは美しい荘園に籠もり、愛するカーと共に幸せな生活を送った。外から戦の剣戟が聞こえて来るというのに。 |
オェングス【4】
「いいだろう。カーを取り戻すためならやってやる」 呪いによりカーを蝶に変えられてしまったオフェングスは、カーを元に戻すという条件でついに戦場へ赴くことになった。 |