ザフキエル【1】
「大地に眠るエナジーが、徐々に陰っているわ……」 翼をつけた天使の少女が、急速に枯れていく大地を悲しげな顔で見つめていた。地上から緑がなくなれば、それは死を意味するから……。 |
ザフキエル【2】
「森の妖精たちも、すっかり力を失っているわね……」 人間の目には見えないかもしれない妖精たちを監視するのも、天使である彼女の大切な役目。妖精の力の弱まりが、気がかりでならない。 |
ザフキエル【3】
「すべての生命の源は、この樹から生み出されるの……」 大地に根を張る巨大な樹。天使たちは、長きにわたって、その生命の樹を守護してきた。もちろん、彼女も守護天使の一人である。 |
ザフキエル【4】
「今はまだ、この生命の樹を枯れさせることはできない」 本来の色を失いつつある生命の樹に、ザフキエルはありったけの力を注ぎ込む。少しでも大地が生きながらえるよう、願いを捧げながら。 |