ルゴス【1】
「闇を恐れる必要はない。私の光があれば、闇は無力だ」 ルゴスが持つ光の槍は、あらゆる闇を貫き破る。その光には魔族だけでなく、神族ですら畏怖するという。そして、彼女の光の槍がそれだけの力を持つようになったのには、とある物語がある。 |
ルゴス【2】
「私の槍が放つのは、神がもたらした光ではない。民の血から生まれた悲しみの光だ」 かつてルゴスを祀る小さな都市国家があった。その都市国家の人々は、慎ましいながらも日々を穏やかに暮らしていた。あの日が来るまでは。 |
ルゴス【3】
「邪悪を打ち破るのには力が必要だ。だが、その力を得るために大事なものを代償にしなければならない時もある」 ルゴスを祀る街には邪悪な呪術師が忍び込んでいた。呪術師は恐ろしい魔術により街に疫病を流行させた。 |
ルゴス【4】
「この光は闇を破る光。そして、未来を照らす光」 疫病は街の子どもたちの命を奪った。そこで、街の大人たちは自らの魂の輝きをルゴスに預けた。街の未来を守るために、自らの命の力をすべてルゴスに託したのだ。かくして、ルゴスは何百人もの人間の魂の力が込められた光を手に入れた。そして、彼女の槍はあらゆる呪いと、呪術師を打ち破り、他のどの槍よりも神々しく輝いたという。 |