ヴァルナ【1】
「あたいの炎はあらゆる不浄を焼き尽くす。覚悟しなよ」 あらゆる剣のは火の中で生まれ、鍛えられる。やがてその熱が失われ、一振りの剣となる。だが、ヴァルナの持つ炎の剣は違う。自らが生まれた灼熱の世界を決して忘れず、持ち続けているのだ。 |
ヴァルナ【2】
「あたいの剣に触れない方がいいよ。ヤケドじゃすまないからね」 ヴァルナの持つ剣は常に火を帯びている。魔法によって生み出されたその火は、肉を一瞬で灰にし、鉄を飴細工のように融かしてしまう。 |
ヴァルナ【3】
「あたいは剣術で真正面から戦いたいんだけどさ。敵さんはこっちが本気を出す前に燃えて消えちまうんだよね」 触れるだけで燃やし尽くす魔炎の剣。その恐ろしさは一度戦えば十分に理解できる。だが、その経験をいかす機会は二度と与えられない。 |
ヴァルナ【4】
「あたいの心に燃える、闘争の炎が消えない限り、この剣の炎が消えることはないッ!」 ヴァルナが雄叫びを上げ、自らの力を限界まで引き出す。その時、彼女の剣は持ち主に呼応する。立ち上がった火柱は天すらも焦がすほどの熱気を持ち、あらゆる敵を灰燼に帰すだろう。 |