【女帝】インドラ【1】
「輝かしい天の光が私の武器。この光速の槍から逃げることはできませんよ」 凄まじい轟音とともに、インドラが戦場に降臨する。降り注ぐ雷の雨は、正確に敵の妖魔のみを貫く。天を総べる雷光の神に、刃向う術などない。 |
【女帝】インドラ【2】
「無駄な抵抗はおやめなさい。私の裁きの雷撃にて、大人しく灰となりなさい」 降りやまぬ光の矢は、戦場から妖魔を一掃した。圧倒的な実力差に絶望した妖魔の残存兵たちは、武器を捨てて逃げ出した。インドラの登場で戦況は一変した……かのように思われた。 |
【女帝】インドラ【3】
「この禍々しい気配……もまさかッ!」 稲妻の槍をもろともせずに、暗黒の巨体が大地から姿を現した。かつて千もの神を屠ったとされる邪悪な魔獣が呼び寄せられたのだ。 「これが妖魔どもの切り札か……相手にとって不足はない」 |
【女帝】インドラ【4】
「我が光の槍は闇を貫く正義の刃!邪悪に屈するほど貧弱ではない!」 光と闇の激しい衝突の後、黒煙の中から現れたのは魔獣だった。しかし、その頭上にインドラが飛び出すと、あたり一面を光で覆うほど巨大な雷撃を魔獣に叩きつけた。稲妻の轟音に負けないほど巨大な断末魔の叫びと共に、勝負は決した。 |