【美神】ヴィーナス【1】
「ねえ、なんで私は戦うことができないのかな?」 ヴィーナスは穏やかな地で天使たちとともに長しえの刻を過ごしていた。しかし、ただ一つ地上での戦乱のことが、気がかりではあった……。 |
【美神】ヴィーナス【2】
「みんなは武器を手に戦っているというのに、私は……」 多くの神や女神たちが、高貴さを捨て地上での秩序なき戦いに参じている。しかし、ヴィーナスは戦うことを許されていない。それが苦痛だった。 |
【美神】ヴィーナス【3】
「こうしている間にも、戦場には多くの血と涙が流れて……」 天使たちからの話で、惨憺たる地上の状況はわかっている。だからこそヴィーナスは、自分も役に立ちたい……そう思うのだ。 |
【美神】ヴィーナス【4】
「やはり迷ってなんかいられない。私も、みんなと一緒に戦うわ!」 そう心の中でつぶやき、ヴィーナスは強く覚悟を決めた。それを見越したかのように天使たちが、彼女の旅立ちを祝福する。 |