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神属性/UR/【St.Valentine2015】ジュノー

Last-modified: 2018-03-19 (月) 18:12:20

【St.Valentine2015】ジュノー【１】

「美しい愛の季節よ」
ｼﾞｭﾉｰの祭日には多くの愛が生まれる。女性はその日に思い人にﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを渡せば、その気持ちが成就するといわれているのだ。残念ながら、ｼﾞｭﾉｰにすべての愛を叶えるほどの力はない。だが、彼女の祭日に背中を押される女性が多いのも、また事実である。

「人の愛は不思議なものね。時に燃え上がり、それが急に消え去る……。だけど、どの愛も等しく美しいわ」
ｼﾞｭﾉｰはこれまで多くの恋人たちを結びつけてきた。それは、彼女が人々の愛を心から慈しんでいたからだ。しかし、彼女は自分自身の愛に気付いていなかった。

「最近、胸が妙に苦しい……これは何かの病気なのかしら」
医者が自分の病気に無頓着なことがあるように、愛の女神が自分の気持ちに気付かないこともある。彼女は自分でも抑えきれないほどの恋をしていた。しかも、人間相手に。

「人々の愛を結ぶ私が、自分の愛を成就できないわけがないわ」
ｼﾞｭﾉｰが愛したのは素朴な羊飼いの青年だった。それは身分も種族も違う許されざる恋。だが、それで想いが消えるわけもない。
彼女は一つの決意をした。次に会う時に気持ちをﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを渡そう。愛の言葉と、甘いお菓子のﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを。