アスカロン【1】
「竜殺しの異名は伊達じゃないんだからね」 いにしえの聖者が竜の首をはねるためにつくらせたとされる伝説の聖剣がある。多くの竜の首を斬り落としたその聖剣は、王家の墳墓の地下に封じられた。天真爛漫な姫、アスカロンに見つかるまでは。 |
アスカロン【2】
「何百もの竜を屠ってきたこの剣……私に扱えるかしら」 『竜殺し』と呼ばれた聖剣がアスカロンに見つかったのは偶然ではない。聖剣自身が墳墓の暗闇の中から、彼女を呼んだのだ。来たるべき戦いが近いと、『竜殺し』は感じていたのである。 |
アスカロン【3】
「北方の竜が王都に迫っているのに、私はまだこの剣を鞘から抜くことすらできていない……どうすればいいの?」 伝説の聖剣は使い手を選ぶ。心の弱気者は、その刀身を見ることすらできない。邪悪な竜が迫るなか、アスカロンは未だに聖剣に認められていない。 |
アスカロン【4】
「いにしえの盟約に従い、私の大切な人たちを守るために、力を貸しなさいッ!」 邪悪な竜が王城に迫る中、聖剣はついにアスカロンの心の強さを認めた。光り輝く剣を掲げ、アスカロンは竜の前に立つ。国を背負う者として、ここから彼女の本当の戦いが始まるのだ。 |