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魔属性/LLR/【傭兵長】グラディウス

Last-modified: 2018-03-21 (水) 17:05:39

【傭兵長】グラディウス【１】

「東に戦火がありゃ駆けつけ、西に金の匂いがすりゃ飛び込む。それがあたしらの生き方さ」
傭兵グラディウス。傭兵を生業とする者で、その名を知らぬものはいない。傭兵になったばかりの者が、最初に先輩から教えてもらうことは、「彼女を見たらすぐに逃げろ」だからだ。

「別に戦争が好きなわけじゃない。人と戦うのが好きなわけでもない。ただ、これが一番得意だってだけさ」
ｸﾞﾗﾃﾞｨｳｽが振り回す巨大な両手剣は馬一頭と同程度の重さがある。力自慢の大男が持ち上げることすらできない武器を、彼女は軽々と振り回すのだ。

「あたしにとって戦争はﾋﾞｼﾞﾈｽさ。金にならないなら、誰からの血を流すつもりはないさ」
ｸﾞﾗﾃﾞｨｳｽの価値観は非常に分かりやすい。儲かるかどうか、その一点だけだからだ。ただし、そんな彼女にも流儀がある。ﾌﾟﾛの傭兵として、彼女には譲れない矜持があった。

「金さえもらえば誰でも斬る。ただし、子どもは別だ」
ｸﾞﾗﾃﾞｨｳｽの強さの秘密は幼少期にあった。戦争孤児だった彼女が生きる道は、強くなること以外になかった。自分と同じ思いを、子どもたちには味わってほしくない。それが彼女の矜持であり、彼女の強さの源だった。