【復讐魔】アレクト【1】
「あらぁ、すてきな肉体ね、これなら期待できそうだわ」 連れて来られた少年の肉体を見て、アレクトは妖艶な微笑を浮かべた。少年はこれから自分が何をされるのかわからず、ただおびえていた。 |
【復讐魔】アレクト【2】
「おびえなくてもいいのよ、アナタは気持ちよくなるだけでいいの」 アレクトはいきなり、少年の唇をふさいだ。若い肉体がこわばってのけぞり、次の瞬間、力が抜けた。少年の中にあった恐怖が、一瞬で快楽に変化したのだ。 |
【復讐魔】アレクト【3】
「うふふ……これなら2年くらいはもつかしら」 アレクトは気に入った相手の精気を一瞬で吸い尽くすような野暮なまねはしなかった。高価な酒をたしなむように毎晩、少しずつ吸うのだ。少年が生まれてから十数年かけて熟成された精気だ、それなりに楽しまねばもったいないというものだった。 |
【悠遠の復讐姫】アレクト【4】
「あなたはこれから、快楽だけに包まれて生きるの、ステキでしょう?」 少年はアレクトの言葉に素直にうなずいた。苦しみながら長く生きるより、気持ちいい思いだけをして死んでいきたい。いつか飲み干した酒瓶のように捨てられるとわかっていても……とろけた少年の脳は、そんな判断しかできなかった。 |