【星守】ニャルラトホテプ【1】
「授ける、人を乗せる運命の輪」 彼女が最初に人類に教えたのは、丸くて回るものの概念だった。のちに車輪と呼ばれる道具である。これが人類の英知を加速させるだろう、と彼女は予言した。 |
【星守】ニャルラトホテプ【2】
「車輪は進む、転落への道」 車輪ははじめ、荷車に使われた。これは人類の生活を便利にしたが、荷物を載せすぎて坂道で転倒したり、勢いがつきすぎて崖から転落したりするものが続出した。 |
【星守】ニャルラトホテプ【3】
「車輪はつぶす、見知らぬ人」 次に授けた英知は荷車を馬にひかせるというものだった。これにより人類は地の果てまでも進めるようになった。だが、それにより得た自信は過信と高慢を招き、馬車で人をひく事故を招いた。悪しき人類はやがて、それを人をひくための兵器にまで発展させていく。 |
【星守】ニャルラトホテプ【4】
「車輪は回る、混沌へ向けて」 最後に彼女は、車輪を機械で回す英知を授けた。人類は狂喜し、山や森などを車輪の力で破壊し、開拓した。だが、大自然を崩したことにより人類は混沌に陥り、破滅への坂を転がり落ちている。英知を授けた彼女が悪いのか、利用した人類が悪いのか、彼女自身も答えを知らない。 |