【72柱】モラクス【1】
「ふふふ……良き生贄であったぞ」 彼女を召喚した召喚者は、彼女が持つ薬草の知識を得る為、召喚者の知人を差し出した。大きな代償の代わりに得たその知識は、今まで自身が学んで来た事がちっぽけに感じられるほどだったという。 |
【72柱】モラクス【2】
「自らの妻を差し出すとは……気に入ったぞ」 天文学を専門とする召喚者は、生贄の大きさが大きければ大きいほど、より優良な知識を得られると考えた。考えた末、自身の妻を差し出した召喚者が手に入れた天文学の知識が想像を絶する物であった事は言うまでもない。 |
【72柱】モラクス【3】
「よかろう、我が使い魔を与えられた」 生贄に自らの子を差し出した召喚者は、彼女の使い魔の一人を与えられた。彼女の使い魔は非常に優秀であり、召喚者は不自由のない暮らしをしたという。 |
【72柱】モラクス【4】
「これほどの生贄とは……お主は何を望むのだ?」 自らが住む街の人々全てを生贄として捧げたその街一の富豪は、自身の更なる繁栄を望んだ。街の人々の命を全て堪能し終わった彼女は、にやりと笑いながら、よかろうと口にした。 |