アークティカ【1】
「科学と魔法は紙一重。そして、科学と狂気も紙一重」 天才魔法使いアークティカ。彼女の天才性は魔法だけでなく、あらゆる方面に発揮される。そんな彼女が興味を示したのが科学だった。 |
アークティカ【2】
「美しい純然たる数式の世界。それは魔法の世界に酷似している」 数理の呪縛と因果の鎖。それに縛られるのは科学も魔法も同じこと。アークティカは、魔法と科学は必ず融合できると信じていた。 |
アークティカ【3】
「この世界のことを難しく考えてはいないかい?世界は確かに複雑だが、その原理は極めて明快だよ」 アークティカには夢があった。それは巨大な機械建造物の建設だった。だが、その建造物の意味を、彼女以外は誰も知らない。 |
アークティカ【4】
「科学と魔法の融合には、とてつもないエネルギーが必要だ。私はそれを、この大陸……いや、この星から得る方法を見つけたよ」 星は回転をしながら宇宙を巡る。アークティカはその回転のエネルギーを、自らの研究に使うことにした。エネルギーが消費されれば、やがて星は回転を止めるだろう。そうなれば世界がどうなるのか……。アークティカにとって、そんな些事は興味の対象外だった。 |