イェソド【1】
「力がありすぎるってのも困りものよぉ」 イェソドは膨大な魔力を持つ悪魔魔女である。人々は誰もかもイェソドの凄まじい魔力を賞賛し羨むが、本人としてはもう少し控えめが良かったようだ。その魔力の膨大さゆえに、定期的に放出しないと暴走状態になって大変なことになってしまうからだとか |
イェソド【2】
「うー、魔力溜めすぎて頭痛い……ちょっとガス抜き、手伝ってくれる?」 イェソドが魔力を溜めすぎた時は、いつも友達の悪魔魔女達と魔法で模擬戦遊びをして『ガス抜き』をする。月に一度、イェソドが『遊ぶ』日は悪魔魔女達にとってお祭りのようなもの。魔女達の笑い声が響く魔法大戦が幕を開けた。 |
イェソド【3】
「ふぅ……スッキリした。派手にやりすぎちゃったけど、魔法で直すから問題ないよね?」 イェソドが魔力放出がてら模擬戦遊びをした後は、まるで凄まじい戦争が起こったのかと錯覚しそうになるほど地域が荒れる。けれどイェソドの魔法にかかれば、あっという間に元通りになってしまう。 |
イェソド【4】
「いいことを思いついたの。私の魔力を魔法で皆に分けてあげればいいんだって」 ある日イェソドは思いついた。自分は魔力が放出でき、仲間は強化され、一石二鳥だ。イェソドは無尽蔵の魔力を知り合いの悪魔魔女達に分け与え続ける。こうして、悪魔魔女達は今も際限なくその魔力を増加させているとか……。 |