サタナキア【1】
「うふふ、精霊で女の子ならバリバリあたくしの守備範囲でしてよ?」 美しい女精霊達の巨大ハーレム。その真ん中にいるのが、悪魔サタナキア。彼女は精霊を使役する能力を持つ。そしてその能力の使われ方は専ら、美人や可愛い精霊を集めまくって、こうしてハーレムを築いて愛でまくることだ。 |
サタナキア【2】
「あたくしの可愛い子猫ちゃんたち。み~んな心から愛しておりましてよ」 女の嫉妬ほど恐ろしいものはない。サタナキアの取り巻きの中では、自分こそ彼女に最も愛されているのだと精霊達の冷たい戦争が数知れず。そしてサタナキアはその様を愛おしげに眺めるだけ。嫉妬とは、見つめる側にとっては心地よい。 |
サタナキア【3】
「ご存知でして? 愛に優劣など、ありませんのよ」 誰が一番お好きなのですか! 精霊達がサタナキアに詰め寄った。彼女はその中の一人に口付けたかと思いきや、次の者へ、次の者へーー全員に接吻を。悪魔は妖艶に笑う。みんなだいすき。そして精霊達はまた、この悪魔に骨抜きにされるのだ。 |
サタナキア【4】
「もう、子猫ちゃん達は本当にお転婆。そんなところも愛おしいわ」 サタナキアの取り巻きに新たな精霊が加わった。彼女は言ってのける。私こそサタナキア様から一番愛されているのよ。その言葉をきっかけに、再び精霊たちの間で冷たい戦争が巻き起こった。そしてやはり、悪魔は楽しげに微笑んでいた。 |